コシヒカリといえば、魚沼産
先日湯沢に旅行した際に、お米について調べたことをシェアします。
旅行中、素朴な疑問が私に生じる。
「魚沼エリアって小さいのに、なんで全国のスーパーに並ぶんだろう。」
そこで昔、広告業界にいた妻に聞いてみた。
妻「少し魚沼産が入ってるんじゃない?
100%魚沼産って表記がないから、きっと混ぜてるよ。」
私「え、、、それ詐欺じゃない?!」
妻「ウソは言ってないから問題ない。」
私「???!! 一般消費者は知らずに有難がって食べてるよ。(泣)」
ということで、
今回は直接お米農家さんに聞いた魚沼産コシヒカリのお話です。
はじめに(言葉の整理)
ブランド米の定義
ブランド米とは、ひとつの銘柄(単一銘柄)のみを使用したものです。
ブランド米の一番流通しているのは、コシヒカリですね。
その中でも食味ランキングで28年連続特A(1989~2017年まで)を獲得した
魚沼地区が一番美味しいとされています。
ブレンド米の定義
ブレンド米とは、産地、品種、年産の様々なお米が混ざっているものです。
例えば、新潟産のブレンド米だとしたら、新潟県産が51%以上含まれているものであれば、残りの49%はどこのお米でも良いということ。
魚沼地区で受賞していた米どころは、
現在の南魚沼市の旧塩沢町エリアでした。
現在ではその塩沢町エリアの認知は下がってきている状況です。
2004年(平成14年)六日町と大和市の合併により「南魚沼市」が誕生
ですが、地元民や通な人は旧塩沢町のJAを通さない単一農家のお米を買いに
行くほどです。(モンク家も数年前から直接買いに行くことにしています。)
魚沼エリアといっても細かくみると、7エリアに分かれるようです。
- 南魚沼郡(旧塩沢町)→塩沢産コシヒカリ
- 南魚沼郡(湯沢町、旧六日町、旧大和町)→南魚沼産コシヒカリ
- 中魚沼郡(十日町市、津南町)→中魚沼産コシヒカリ
- 北魚沼郡→北魚沼産コシヒカリ
- 小千谷市
- 片貝町
- 長岡市川口町
【参照】南魚沼市HP
www.city.minamiuonuma.niigata.jp
巷には流通しない塩沢産コシヒカリ
新潟米は美味しい、その中での魚沼産でかつ、塩沢エリアは他の地区に比べ特に地力が高く、化学肥料の使用量が他地区の約半分で同じ収量が確保できます。
また魚沼盆地特有の土壌と気候に加え、ミネラル分を多く含んだ豊富な伏流水は「しおざわコシヒカリ」に特別なつや、香り、粘り、甘味を与えてくれます。
まさにお米をつくる最高の場所とコシヒカリの品種の相性がマッチし、最高の美味しさを引き出してくれるのだと思います。
農家は美味しいものは出さない。
私が幼いころ祖母からよく言われたもので、手をかけて美味しくできたものは
身内や縁故で消化される。つまり、塩沢産コシヒカリも同じ状況で実際に流通
しているのは7割程度とのこと。
とにかく市場にはなかなか出てこない希少品と言えます。
国内の全生産量にしめる魚沼産の割合
・塩沢米の比率は約0.07%
・プレミア米として販売される魚沼米ですら約0.6%
いかに少ないかがわかりますね。
【参照】
おいしいお米食味ランキング28年連続特A!南魚沼市塩沢産コシヒカリ
スーパーで出回る魚沼産コシヒカリ
ここで一つ疑問がでてきます。
流通しないはずの魚沼産コシヒカリがなぜ店頭に並ぶのか?
そこで、とある関東在住の知人である
美味しいお米をつくる農家さんに確認してみました・・。
お米クイズ
全体の〇%が魚沼産であれば、JAは同じコシヒカリを混ぜて販売する。
〇に入る数字、下記のうちどれでしょう?
①7~9%
②10~19%
③20~30%
④30~40%
⑤40~50%
正解は
①7~9%!!!!
ちなみに、冒頭で確認したお米農家さんは、
美味しいコシヒカリを作るので魚沼産と混ぜて市場で販売されているそう・・。
素人目にはそう考えてしまいますが、解釈は下記の通り。
魚沼産100%と謳ってないし
基準量(7~9%)は含んでいるので問題ならず。
コシヒカリ同一品種のため、ブランド米から逸脱しない。
最後に
事実を知って驚愕でした。
希少性のある魚沼産がスーパーに普通に並んでることに
消費者は疑問に思わないといけないですね。
広告業界では当たり前の事実であり、
今回は基準値を通ってるから問題ないとか一般市民は知りませんよ・・。
モンク