何か新しいことに挑戦するとき、最初に不安になることって何ですか?
・失敗すること?
・それとも、周りの目が気になること?
実は、日本社会全体が「失敗を恐れる文化」を持っているのでは?
と感じることがありませんか。
私たちは他人の目を気にしすぎて、何も挑戦しない方が安全だと
感じることが多いのです。
今回は失敗恐怖社会に陥っている日本社会について書いていこうと思います。
評価軸が外にある日本人
私たちの社会では、他人からの評価がすべて、という風潮が根強いです。
例えば、美容整形を何度も繰り返す女性たちもそう。
他人の評価が自分の評価軸になってしまっているため、
いつまでも「自分は不十分だ」と感じてしまうのです。
これと同じように、何か新しいことに挑戦しようとすると
「失敗したらどうしよう」「周りの人に笑われたら…」
といった思いが先行してしまう。
結果として、何も挑戦しない、行動しないという状況に陥ってしまうのです。
恥をかく恐怖と挑戦の消滅
今、若者の間でヒロユキさんの論破動画が大人気ですよね。
あの鋭い指摘に「そうそう!」と共感する気持ちはわかります。
でも、見ているうちに、ただ言葉で批判するだけで行動しない人が
増えている気がしませんか?
大学のゼミでも同じことが言えます。意欲的に意見を出す学生がいても、
必ずと言っていいほど「それは無駄だよ」と即座に批判する学生がいます。
でも、こういう学生に限って、自分は実際に何も挑戦していないんですよね。
失敗を恐れるあまり、行動する人を遠くから批判するだけ。
結局、話がまとまらなくなり、議論が進まないことが多いです。
日本の教育が失敗を恐れさせる
この「失敗を恐れる社会」は、実は私たちが受けてきた教育にも
原因があるのではないでしょうか。
日本の学校では、先生から褒められることや成績が評価の中心です。
子どもたちは「間違えたらどうしよう」「失敗したら叱られる」と
恐れながら学んでいます。
失敗することを避けることが最優先になってしまい、
挑戦する気持ちが失われてしまうのです。
解決策:評価軸を内に戻すために
それでは、どうすればこの「失敗恐怖社会」から脱却できるのでしょうか?
解決策は2つあります。
1. 長期的には「同じ教育を繰り返さない」
まず、長期的な視点で言えば、次の世代に同じ教育を繰り返さないことが重要です。
これからは、個々の子どもたちの得意なところを伸ばす教育が求められます。
平均的な基準で評価するのではなく、個々の個性や能力を尊重するシステムを
作ることで、子どもたちは他人の目を気にせず、
自分自身の価値を見出せるようになるでしょう。
2. 短期的には「自分自身を見つめ直す」
短期的な解決策として、今すぐにできる自己分析のワークを提案します。
まず、過去の失敗や幼少期のトラウマ、忘れられない思い出を
紙に書き出してみましょう。
それが自分にどう影響しているのか、どんな感情を抱いたのかを振り返ります。
そして、その経験から学べることを考え、
ポジティブな側面を見つけ出してみてください。
これを繰り返すことで、少しずつ失敗への恐れが薄れていくはずです。
まとめ
結局、挑戦することが大切なのは「成功」するためではなく、
そこから何を学び、成長できるかということです。
他人の評価に左右されるのではなく、自分自身の価値を見つけ、
失敗を恐れず一歩踏み出すことが、日本社会が前進するための第一歩になるでしょう。